- 2011年03月23日
安全のコスト
まずは、東北関東大震災で被災された皆様に、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
さて、この震災で図らずも、原子力発電の安全性が非常に脆弱であることが露呈しました。勿論、できる限りの対策はしていたとは思うのですが、しかし事故が起きた以上、その対策が不十分であったということになると思います。不可抗力とは言えないでしょう。もう一段万全を期すことができていたらと、多くの関係者は思っていることでしょう。
それにしても、今この時も、事故現場で事態の収拾に向けて作業されているすべての皆様に、心から敬意を表します。どうか全員が無事に作業を終え、ご家族と再会されることを祈念致します。
この事態を見守りながら、私は今更ながら安全のコストについて考えました。私たちの生活に、危険は付き物です。極端なことを言えば、道路を歩いていても、いつ何時自動車が向かって来るかわかりません。予測不可能です。ですが、経験に基づいてできる限りの注意をしてはいます。でも、充分とは言えない。どうしても充分にと言えばできないことはないのかもしれませんが、それには莫大なコストを要することでしょう。
しかし、今回のようなことがあれば、今後原子力発電所については、これまで以上の安全措置が要求され、それは発電コストに上乗せされることになり、つまり電気料金が高騰することは避けられないものと思います。
私たちの仕事には、仮設足場が不可欠です。屋根を塗るにしても壁を塗るにしても、基本的には足場が必要です。それも、簡単なものではなく、地震があっても簡単に倒れないような頑丈な足場が必要です。そうでなければ安心して施工できませんし、ひいては満足のできる仕事ができないのです。
残念ながら、この足場は施工には必要ですが、塗膜のように後に残るものではありません。そのため、無駄なものと扱われがちなのです。ですから、できる限り足場に掛かる経費を削減しようとする傾向があります。たまに見かけるチラシに、足場代込みでとんでもなく低価格な表示をしているものがありますが、とても危険だと思います。あの手の金額は、安いのではなく、すべきことをしない金額です。
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