トヨタの大量リコール問題は、思った以上に深刻なようです。今回のアクセルの不具合は、基本的には部品としてのペダルそのものに問題があったらしい、との報道もありますが、その部品を採用した責任を回避できるものではありません。しかし、それは非常に過酷な責任であるようにも思えます。何万という部品の集合体である自動車ですから、既に品質管理に要する人員、所要時間、関連機材などなど費用負担も莫大なものでしょう。
管理と言えども、人間が携わる作業であることを考えますと、完璧、絶対はあり得ません。しかし、大量に且つ広範囲に販売するということは、人智を超えたリスクさえも負担しなければならないということなのでしょうか。
品質管理という点では、私どものような塗装あるいは外装リフォームの業界でも、同様にリスクを負います。ただ我々の場合、管理された空間での作業とは違い、建設関連は露天で工程が中心ですから、非常に品質管理が難しいと実感しています。しかし、責任は負います。
下地調整段階での判断には特に注意を要します。現状の評価の妥当性は、経験と知識の量に左右されます。しかしこれを誤ると、様々なクレームの原因になります。ですから、熟練した職人と現場の担当者が協議して決めなければならないこともあります。
また、直接品質に関わるものではありませんが、安全な作業環境も品質向上の遠因ではあります。危険な状態では、満足できる作業はできません。
今回のトヨタさんの問題は、自動車業界に限らず産業界全体で考えなければならないものだと思います。熟練した技術者・技能者が減少していることと、モラルハザードの関係。技術の進歩と言いながら、その中身を検証し管理することの難しさなど。本当に難問山積です。
必見 社長日記「安心生活」
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